不良BOY
「俺の笑顔そんなに爽やか?」
横山くんはニヤニヤと私に笑顔を見せる。
「……」
私は何も言わず黙っていた。
あーもう
どうしよう
ばれちゃったじゃん!
ばれちゃったじゃん!!
ばれちゃったじゃん!!!
頭の中で何度も叫び続けた。
「俺らの記念日今日だな★」
私の肩に横山くんの手がまわってくる。
「ちょ、ちょっと…!!」
近い。
近すぎる。
「また顔赤くなってる。可愛いすぎ★」
チュッ
春斗が私の頬にキス。
「ちょ…やめてよ!////」
なんて言ってるけど
本当はちょっぴり嬉しかった。
「イエイ★優奈ちゃんのほっぺいただきー」
横山くんは手でピースを作って無邪気に笑う。
「可愛い…」
子供みたいに笑う横山くんはとても可愛かった。
「は?今俺のこと可愛いつった??」
「いや違う違う…!!あはは」
あー私のバカー
思ってること口に出すなんて。
「超焦ってんじゃん!優奈ちゃんって全ての行動がいちいち可愛いんだけどー!」