不良BOY
下校時間。
「えーと明日からゴールデンウィークです。皆さん楽しむのはいいですけど、必ず宿題はやっておくようにしましょう。それから…」
担任の安井直子の声を皆めんどくさそうに聞いている。
私もその1人。
安井の話は無駄に長い。
どうでもいいことばかり話してくるし、はっきり言ってうざい。
皆内心、「早く話終わらせろよババア」と思っているに違いない。
「では話終わりまーす」
やっと話終わったー。
皆は荒々しく席を立った。
「さよならー」
先生の声で皆一斉に教室を出て行く。
そういや明日からゴールデンウィークかあ。
まっ特に用事ないし。
のんびり過ごせそうだなあ。
私はそんなことを考えながら教室を出た。
いつもなら優花と帰るのだけど、さっき優花の方を見ると横山くんと仲良く話していたから今日は勝手に1人で帰ることにした。
私は校門を出て家へと歩きだした。