不良BOY



「え……?」



「春斗を好きにならないって約束したよね??」



優花の声は少し震えている。



分かってる。



分かってるよ。



けど好きになっちゃったんだよ。



ごめんね優花。



「分かってるよ。けど、」



バンッ



私が言い掛けたときドアが勢い良く開いた。



中から出てきたのは髪がグシャグシャで涙をポロポロ流している優花。



「もうあんたなんか友達じゃない!!出ていって!!」



迫力のある声でそう怒鳴られ少しだけ優花のことを怖いと思った。



「そんな…優花…」



嫌だよ。



友達じゃなくなるなんて嫌に決まってんじゃん!!



「いいから出てって!!!」


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