不良BOY



横山くんがいなかったら







落ち込んだまま一生立ち直れなかったかもしれない。


―放課後―



「優奈ちゃん帰ろっ!」



いつものように横山くんが私に寄ってきた。



「また部活サボるの?(笑)」


「部活?やめたー」



「え???」



横山くんの言葉に思わず目を丸くする私。



「ま、いーじゃん。部活なんて。」



横山くんは頭をかきながらどうでもよさそうに笑う。


「ま、いっか。」



私はもともと部活してないからあんまり文句言えないし。



「じゃっ帰るか。」



横山くんの手が私の手に触れる。



あー



顔赤いかも私。



教室を出るとき、ふと後ろを向いた。



「ひ……!」



「どした?!」



「う…ううん。何でもない…。」



私が小さな悲鳴を上げたから横山くんが心配しそうに私を見る。



悲鳴を上げた理由。



後ろを振り替えると






優花が






すごいけんまくで






私たちを見てたから。






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