不良BOY



―6月―



それから日は経ち6月に入った。



「うわー梅雨が始まったみたいだねこれは。」



登校中、しとしと降る雨を見て横山くんに言った。



「そーだな。梅雨とかどっかいけ!!!」



横山くんは傘をぶんぶん振り回す。



「あはは!」



「何笑ってんだよー。」



傘を振り回す横山くんの姿が小さな子供に見えて笑った私に横山くんが頬を膨らます。



その姿がまた可愛い。



「いや。可愛いなあって思って。」



私は顔を赤くして目を合わせず素直に言った。



「マジ?俺可愛いのかー☆」


そして横山くんは無邪気に頬笑み更に傘をぶんぶん振り回す。



「水散ってるんですけど。」


横山くんは私に水が散ってるのにおかまいなし。



「すいませーん☆」



てきとうに謝るだけ。



横山くんといると



やっぱ楽しい。



私は、もう優花と関わることはなくなったけど今ではすっかり立ち直れた。



横山くんのおかげだよ。






けど






また優花と関わることになるなんて






思ってもみなかった。







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