不良BOY



「おはよっ皆☆」



教室に入ると、横山くんは次々友達に挨拶を交わしていく。



私は横山くんの隣についていくだけ。



なんか羨ましかった。



私は優花以外に仲のいい友達がいないから。



…って今は誰もいないけど。



素直になれない性格だからかな。



「春斗、今日も彼女と登校?ラブラブだなー」



横山くんの友達が私を見て冷やかした。



「文句ある?俺たち愛し合ってるんだよー!」



横山くんが私に寄り添ってきた。



「恥ずかしいじゃん……。」


今、顔が赤くて誰とも目を合わせられない状況だよ私。



「春山って以外と可愛いとこあるんだな!春斗が浮気したら俺のとこ来いよー」


横山くんの友達がマジだかマジじゃないんだか分かんないことを言って笑う。



「え……」



なんて返せばいいの?!



「俺の優奈ちゃんを奪うなっつーの!!まず俺浮気しねーから!!」



私の隣で少しキレ気味に横山くんが怒鳴る。



「ジョークジョーク(笑)あ、でも春山が可愛いってのは本当ー」



横山くんの友達はマジになっている春斗を見て笑う。


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