不良BOY
―昼休み―
「優奈ちゃん。悪いけど俺購買で昼飯買ってくるから先に食べといて??」
横山くんはポケットから財布を取り出して教室を出ていった。
私は「いってらしゃい。」と手を振って弁当のフタを開ける。
「今日も豪華な弁当だー」
お母さんの手作り弁当は超美味いんだよねー。
「優奈。」
背後から私を呼ぶ声がした。
「何?てか誰?」
振り替えると、優花と優花の友達5人ほどが立っていた。
「優花……」
なんで私に話し掛けてきたんだろう……。
「ちょっと大事な話があるから来てくれない??」
優花は腕を組んで言う。
いつも可愛らしく見える優花が、少し怖く見える。
「?うん。」
私は優花たちの後についていく。
優花は何も言わず黙って歩く。
ついた場所は屋上だった。