恋愛感情
「学校へ行ってどうするの?」
「とりあえずおまえとおれが一緒に登校する。」
「うん・・・。」

なんか冷やかされそう。

「で、おまえは気分が悪いとでも言って保健室へ行く。」
「うん。」
「その時点でおまえは・・・ん~そうだなぁ・・・すぐにだとばれっから30分くらいしたら、もっとひどくなったので早退させてくださいとでも言って帰るんだ。」
「うん。」

ちょっとまって。
私1人?
私1人でさぼる勇気なんかないよ。
1人じゃ詰まんないし・・・。

「で!!」
「うん?」
「おまえ1人じゃいやだろ?!」
「うん。まぁね。」
「だから俺の出番よ!!」
「はぁ・・・。」
「俺がお前と一緒に来たことで冷やかされる。」
「うん。」
「おれは冷やかされるのがすっげー嫌いなわけよ。だから切れたふりをして帰る。」
「うん。」
「おまえは校門前でまっとけ。」
「わかった・・・けどそんな都合よく冷やかしされなくない!?」
「大丈夫!!俺が冷やかされるように仕向けとくから!!」
「どうやって??」
「それは企業秘密でいえましぇーん。」
「めっちゃ気になるんだけど・・・。」
「秘密だって言ってんだろぉ」
「もぉ・・・。」

まぁ。
とりあえず、作戦は決まったわけで・・・。
あとはこれを決行するだけ。

「おまえ、学校途中で誰かに見られっとこまっから具合悪いふりしとけよ!?」
「はぁい。」
「塚、良いこと思いついちゃった!!」
「何!?」
「秘密。」
「教えてよ。」
「無理ー!!塚はよ食べろや!!」
「ぁ・・・ごめん。」

そしてついに決行する時が来た。
< 27 / 70 >

この作品をシェア

pagetop