恋愛感情

家を出た瞬間、私は具合悪そうなふりをした。

そうすると拓は
「大丈夫か！？具合悪いの！？」
とわざとらしく言ってきたので、話を合わせた私も、
「うん・・・ちょっと。」
といった。
すると・・・

ひょいっっっっ

いきなり拓が私を抱き上げた。

「ちょ・・・何すんの！！」
「具合悪いんだろ！？黙っとけ。」
「ちょっと・・・こんなの計画には・・・」
「このほうが具合悪くみえんだろ？？」
「そうだけど・・・」
「ついでに、冷やかしの対象にもなるってわけだ！！」
「だけど・・・」
「一石二鳥なの！！黙っとけ！！」
「・・・・。はい・・・。」

これが・・・あの良いことだったんだ・・・。

なんかはずい。

この格好で私たちは学校へ向かった。

とりあえず私は、拓に言われたとおりに
「先生・・・ちょっと今朝から具合悪いんで保健室行ってきます。」
と担任に行って保健室へ向かった。

そして30分ぐらいして、
保健室の先生に、
「先生、なんヵ調子よくなるどころかもっとひどくなってきたので早退します。」
と告げ、もともと持ってきてあった荷物を抱え、保健室を後にした。

そして外靴に履き替え校門へ出ると、
そこにはもう拓が待っていた。

「案外冷やかされんのが早くてよ。けっこう早くに終わったべ！！」
そう言って私のほうへニ―と笑った。

結構早く！？

「何分くらい待ったの！？」
わたしはそれが心配で心配で・・・
「そんなまってねーよ！？」
「何分待ったの！？」

わたしはあきらめず聞いた。

「15分チョイ？」

ぁ・・・けこう待たせてしまった。

「ごめん・・・。」

ホントその言葉に尽きると思う。

「反省してるなら・・・俺にバーガ―おごれよ！！」
「うん！！」

私たちはそう言いながら学校を後にした。