恋愛感情
「なな…」

私の変わり果てた姿に…
拓は驚きを隠せてないいでいた。
また…
それを自分がしたことに対して…
大きな罪悪感に覆われていた…

「ナナ…」

私は手を差し伸べられた…
だが…
怖くて拒絶してしまった。

でもすぐに謝った。
また…
暴力をふるわれると思うと怖かったから。

「ナナ…。ゴメンナ…。許してくれ!!俺には…ナナしかいないんだ!!」
「ぁ…ぁの…。ごめん。ちょっと今は…」
「ナナ!!」

私は逃げた。
怖かったから…
拓がDVだとは思わなかった。
どうしよう。
こんなんじゃ教室にも戻れない。
でも…
拓のところへなんか行けない。
とりあえず…
手当をしよう。
そう思って保健室へ行った。

保健室にはほとんど先生はいないから。
このまま行ってもきっと大丈夫。
誰にも見られなければいいの。

お母さんに聞かれたら。
転んだって言えばいい。

どっちにせよ。
拓にやられたとは言えない。
また…
何されるか…
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