不良ちっくLover
「な~に。今日はずっと寝てんだよ。ユカ」
コツンと頭に何かが当たって、私は隣に顔を向けた。
ドリンク剤の瓶をチラつかせながら、心配そうな顔をするマサ。
「具合悪いんか? ほれ、これやる。いつものお礼」
私は有り難くドリンク剤を受け取った。
「ありがと」
「生理か?」
そんな事サラッと聞くんじゃないよ、マサ君。
「……。違う。寝不足で頭がガンガン痛い」
「寝不足かぁ? 遊びすぎ?」
"あっ!それはオレかぁ"
なんて言いながら、安心するような笑みをくれる。
「マサは、将来さ、看護師になれば? 向いてると思うよ」
「あは。オレがか。似合わねーだろうが」
なんて言いながら、ケラケラ笑ってた。
マサと話したら、不思議と痛みが少し引いた気がした。