不良ちっくLover
やっぱりキミ
「真面目ちゃん、ちょっと顔貸してくんない?」
濃い化粧して金髪に近い髪を盛り上げた女が3人、私を見下ろしていた。
とうとう来たか。
ピンチなんだろうけど、どこか冷静に見ている自分がいた。
今は昼休み。
リュウ君は?
仲違いしてるとは言え、助けを求めようかと探したが、いない。
隣のマサも…いない。
前の女たちを見ると、"いない時を狙ったのよ"と言わんばかりにイヤな笑いを含んでる。
「早く来いよ」
私をグイッと引っ張った。
どうにでもなれだ。
私は諦めて素直に彼女たちに着いて行った。
連れて行かれたのは、いつも人気のない裏庭だった。ベタな…。
ちょっと怖くなったのは、そこに男も2人いた事だった。