不良ちっくLover
気になるキミ
あれから…、
そう、リュウ君の笑ったような顔を見た日から、何か気になって、いつの間にか目で追ってしまう自分に苦笑する。
「「キャハハハハハ」」
昼休み、教室のハジに目をやるとイヤでも目に入る、ウチの学校でもさらに派手めな部類に入るその集団。
リュウ君はいつも輪の真ん中にいる。周りの男女は雑談してたり、化粧してたり、携帯いじってたりするのに…、
ほら、リュウ君は今日も誰に絡む事もなく、だからってボーっとしてる訳でもなく、どこかを見てるんだろうか。
え? アレ? こっち見た?
ウソ。背中に冷や汗が流れる。
じっと見ているのに気付かれて恥ずかしいのもあるけど、リュウ君の目力に吸い込まれそうで。
目が外せず固まってる私に、彼はまた口角をあげたんだ。
また…、笑った…の?
どうしよう。
ドキドキが止まらないよ。