好きって言って?
「あ、俺間宮 修平っていいま~す!
よろしくね~♪」
にっと歯を出して笑う姿はどこか可愛らしい。
「あたしは川野柚。」
「あたしは黒崎美亜!」
~♪~♪~♪~♪
誰がの携帯がなった。
みんなが一斉にポケットを触ってなんだか笑えた。
「あ、俺だわ。」
隼斗の携帯だった。
「優衣?どした?」
〝優衣〝。
隼斗の彼女なんだって。
……っ。
少しだけ…ほんとに少しだけ心が痛くなった。
「ん。分かった。じゃな。」
気づいたら電話は終わっていた。
「え。隼斗彼女いんの?」
修平くんが驚いた顔で見る。
「まーな。」
少しだけ照れたような顔で笑う隼斗。
「そーなんだ!ま、隼斗くんかっこいいし、いそうだけどね。」
「マジかよ~!俺も彼女ほしい~」
…………この日はしばらく隼斗の彼女の話と
雑談をしてそれぞれの家に帰った。