BABY×DOLL
先ほどのSEXを思い出すように、カメラを再生させながら正己は言った。

「お前以上の女は居ないよ。セフレって割り切ってくれてて面倒がないしさ、抱き心地が最高だし」

「最初からそういう話しだったでしょ?不倫とかって女から見ても面倒なのよ。実らない恋に一生懸命になるなんて真っ平」

私は服を着ながら、素っ気なく答えた。
すると正己は、私の頭を撫でながら笑っていた。

「大人だからできる関係ってヤツだな。琉嘉くらいの歳の子だと、そんな区別もできなくて大変だから」

「若い子を抱きたかったの?風俗に行けばいいのに」

「まぁ、そうなんだけど…こうして琉嘉と出会えたワケだし。ある意味運命かも?なんてさ」

そんな【運命】なんてないわよ

そうじゃなくて…
正己が私にハマっていて、今は手放したくないのがよくわかる。

もちろん私もね。

今は正己と別れるつもりはないわ。

──だって、こんなに気持ちイイんだもの。頭を真っ白にできるからストレスの解消になるし
また、あの気持ち良さを求めたくなる…

私は依存していた。
中毒みたいに


結局、この後も正己にお願いされて毎回ビデオを撮るようになっていった。
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