BABY×DOLL
つい…と言うか
自然と答えを口にしていた。

「本当に!?」

「その分、お金は貰うわよ」

「いっ、いいよ、いいよ!すぐに呼ぶから待っててくれな!」

正己は子供みたいな目をして喜び、早速相手に携帯をかけていた。

私…あの目に弱いのかもしれない

つい、許してしまう。

彼の事、恋愛対象としては見てないけれど
彼の事を手に入れたいとは思わないけれど

彼の子供っぽいトコを見ていたい気がする。

それにしても…
あーあ、とうとう三Pデビューか…
もしかして後悔とかするかな?

イヤだと思うかな?

──多分、平気だろうな。とっくの昔に私の身体は汚れてるもの。

正己とセフレ契約した時から
ビデオ撮影を許した時から

今さらだわ。
私の中に貞操観念はないに等しい。

純潔とかって私には考えられない。SEXなんて遊びの一つでしょ。

そりゃたまにね、自分の身体に嫌悪感を抱き、こういうの止めようって思うわよ?

純粋で一途な女のコに憧れる事もある。
愛する人だけに身体を捧げたいとも思うけど

時間が経てば、またあの気持ち良さを求めてしまう…ハッキリ言って病気よね。

考え事をしていた時
ノックする音が聞こえた。
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