BABY×DOLL
元々は正己の奥様の父親の病院だった。
それを正己が婿入りし、病院を大きくした。
だから奥様も病院の経営に携わっていた。
あまり顔を合わす事はないから…顔くらいは知っていたけど。
だから経営者として、私の人事に口出すのもそれほどおかしい事じゃないとは思うんだけど…
──これは明らかに
おかしい。
彼女の様子から
どう考えてみても私が正己のセフレだった事なんてバレてない。
まさか、知ってて演技してる?
…そんな事も考えてみたけど、彼女はそんなに器用なタイプじゃないと思う。
正己から聞いてたイメージでは、ヒステリックなタイプだ。
そんな人が夫の浮気相手を目の前にして冷静でいられるだろうか?
私だったら…今すぐにでも目の前から消えてほしくなるわ!
まして'仕事を辞めないで'なんて言えないわよ。
これがもし演技だったとしたら感服するわ。
そう思いながら…少し警戒して私は答えた。
「少し考えさせて下さい」
「そう…わかったわ。よく考えてみてね。悪かったわね、帰る所だったのに呼び止めて」
「いえ…そういえば院長、今日は休みなんですか?」
私は少し気になっていた事をさりげなく聞いた。
それを正己が婿入りし、病院を大きくした。
だから奥様も病院の経営に携わっていた。
あまり顔を合わす事はないから…顔くらいは知っていたけど。
だから経営者として、私の人事に口出すのもそれほどおかしい事じゃないとは思うんだけど…
──これは明らかに
おかしい。
彼女の様子から
どう考えてみても私が正己のセフレだった事なんてバレてない。
まさか、知ってて演技してる?
…そんな事も考えてみたけど、彼女はそんなに器用なタイプじゃないと思う。
正己から聞いてたイメージでは、ヒステリックなタイプだ。
そんな人が夫の浮気相手を目の前にして冷静でいられるだろうか?
私だったら…今すぐにでも目の前から消えてほしくなるわ!
まして'仕事を辞めないで'なんて言えないわよ。
これがもし演技だったとしたら感服するわ。
そう思いながら…少し警戒して私は答えた。
「少し考えさせて下さい」
「そう…わかったわ。よく考えてみてね。悪かったわね、帰る所だったのに呼び止めて」
「いえ…そういえば院長、今日は休みなんですか?」
私は少し気になっていた事をさりげなく聞いた。