BABY×DOLL
『でも記者の人に囲まれて何か聞かれたり、追いかけられたりしてないかい?』
「平気だって。犯人じゃないんだし、悪い事してないんだから」
『そう?ならいいんだけど…』
テレビの見すぎだって!心配性だなぁ!
そう思ったけど…ホントの事を知ったら──おばぁちゃん悲しむだろうな。
考えると胸が痛い。
だけどすぐに考えない事にした。
「ねぇ、それよりも…お母さんから連絡きたの?」
『あ…』
おばぁちゃんが一瞬、言葉をつまらせた。
「私の携帯教えたの?」
『ごめんね…でも一応はお前の母親だから…'連絡したい'って言われて断れなかったのよ』
確かに私が文句言える訳ない。最初からおばぁちゃんにそう言っておいた訳でもないし…
ただ、あの会話にムカついただけだ。
とりあえず『金を貸せ』的な連絡がなかった事がわかって安心した。
「…うん。仕方ないね。その後は?連絡きた?」
『一度しかきてないよ。どうして?琉嘉、あの子の連絡先聞かなかったのかい?』
「必要ないもん」
『聞かなかったの?!教えるからすぐに会いに行きなさい!』
「?どうしてよ」
『あの子…お母さん乳ガンで入院してるのよ!』
「平気だって。犯人じゃないんだし、悪い事してないんだから」
『そう?ならいいんだけど…』
テレビの見すぎだって!心配性だなぁ!
そう思ったけど…ホントの事を知ったら──おばぁちゃん悲しむだろうな。
考えると胸が痛い。
だけどすぐに考えない事にした。
「ねぇ、それよりも…お母さんから連絡きたの?」
『あ…』
おばぁちゃんが一瞬、言葉をつまらせた。
「私の携帯教えたの?」
『ごめんね…でも一応はお前の母親だから…'連絡したい'って言われて断れなかったのよ』
確かに私が文句言える訳ない。最初からおばぁちゃんにそう言っておいた訳でもないし…
ただ、あの会話にムカついただけだ。
とりあえず『金を貸せ』的な連絡がなかった事がわかって安心した。
「…うん。仕方ないね。その後は?連絡きた?」
『一度しかきてないよ。どうして?琉嘉、あの子の連絡先聞かなかったのかい?』
「必要ないもん」
『聞かなかったの?!教えるからすぐに会いに行きなさい!』
「?どうしてよ」
『あの子…お母さん乳ガンで入院してるのよ!』