BABY×DOLL
〈3〉矛盾
その日はかなりイライラしていた。
私がこんなにムカついてるなんて珍しい…なんて自分でも思うくらいだった。
午前中、また母親から電話があったから。
しかも何度も。着信履歴が母親でいっぱいになるくらい。
セリカの週刊誌事件でイライラしてるのに拍車をかけるように。
これは嫌がらせ?
この前おばぁちゃん連れて行ってあげたじゃない!
まだ何かあるわけ!?
考えてるだけでムカつきは止まらない。
仕事も少し雑になるし、それがまた余計にイライラさせる。
そして私はとうとう失敗してしまった。
今まで何とか会わないようにって思ってたのに、私は『彼女』を見てしまった…。
同じ病院内なんだし、会わないようにするっていうのに無理がある。
「小西さん!ちょっと来てくれない?!」
「え?あ、ハイ!」
宮川さんに突然声をかけられて私は素直に従った。
「どうしたんですか?」
彼女の後を歩きながら用件を聞いた。宮川さんは困ったように小声で言う。
「'お姫様'がね、今日も暴れだして大変なのよ!」
「!!」
ヤバい!
とっさにそう思ったけど、もう遅かった。
私は迷いながらも諦めて、小林仁奈の部屋へ向かった。
私がこんなにムカついてるなんて珍しい…なんて自分でも思うくらいだった。
午前中、また母親から電話があったから。
しかも何度も。着信履歴が母親でいっぱいになるくらい。
セリカの週刊誌事件でイライラしてるのに拍車をかけるように。
これは嫌がらせ?
この前おばぁちゃん連れて行ってあげたじゃない!
まだ何かあるわけ!?
考えてるだけでムカつきは止まらない。
仕事も少し雑になるし、それがまた余計にイライラさせる。
そして私はとうとう失敗してしまった。
今まで何とか会わないようにって思ってたのに、私は『彼女』を見てしまった…。
同じ病院内なんだし、会わないようにするっていうのに無理がある。
「小西さん!ちょっと来てくれない?!」
「え?あ、ハイ!」
宮川さんに突然声をかけられて私は素直に従った。
「どうしたんですか?」
彼女の後を歩きながら用件を聞いた。宮川さんは困ったように小声で言う。
「'お姫様'がね、今日も暴れだして大変なのよ!」
「!!」
ヤバい!
とっさにそう思ったけど、もう遅かった。
私は迷いながらも諦めて、小林仁奈の部屋へ向かった。