BABY×DOLL
何度も自分の思ってる事を社長に訴えて、ようやく社長は首を縦に振った。
「分かった。私から連絡をとってお願いしてみよう」
「ありがとうございます!社長、宜しくお願いします」
「少し先になるかもしれないって事は考えておいてくれよ?マスコミによる邪魔はされたくないからね」
「できれば早めにお願いします」
あたしは何度も謝り、何度もお願いをして
その日、二人は帰っていった。
いつ小林仁奈に謝罪できるのか。
早く謝らないと、そこから先に進めない気がしてモヤモヤが晴れない。気持ちも重苦しいし…
毎日のワイドショーを見るのも気分が滅入る。それが当然の罰だと分かっていてもヘコみっぱなしだった。
それでもテレビは見続けた。
コメンテーターの辛辣な意見。嘘もホントもゴチャ混ぜだったけど
目を逸らしちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。
龍之介に暴力をふるった、あの時のようになってしまう。
強くならなきゃ
こんなんじゃ、小林仁奈に会って何か言われたら──あたしはダメになりそうだもの。
それでも毎日、泣きながらテレビに向かい続けた。
それから一週間後。
あっさりと小林仁奈に会う約束が取れたと連絡がきた。
「分かった。私から連絡をとってお願いしてみよう」
「ありがとうございます!社長、宜しくお願いします」
「少し先になるかもしれないって事は考えておいてくれよ?マスコミによる邪魔はされたくないからね」
「できれば早めにお願いします」
あたしは何度も謝り、何度もお願いをして
その日、二人は帰っていった。
いつ小林仁奈に謝罪できるのか。
早く謝らないと、そこから先に進めない気がしてモヤモヤが晴れない。気持ちも重苦しいし…
毎日のワイドショーを見るのも気分が滅入る。それが当然の罰だと分かっていてもヘコみっぱなしだった。
それでもテレビは見続けた。
コメンテーターの辛辣な意見。嘘もホントもゴチャ混ぜだったけど
目を逸らしちゃダメだ。
逃げちゃダメだ。
龍之介に暴力をふるった、あの時のようになってしまう。
強くならなきゃ
こんなんじゃ、小林仁奈に会って何か言われたら──あたしはダメになりそうだもの。
それでも毎日、泣きながらテレビに向かい続けた。
それから一週間後。
あっさりと小林仁奈に会う約束が取れたと連絡がきた。