BABY×DOLL
〈2〉BABY×DOLL
【琉嘉Side】
あれから私は、病院を辞めた。
あの事件は思わぬ方向に流れ、何故か不起訴。
セリカからの連絡でようやく理解できた。
私達は間違っていたのだと──そう思っていたけど
セリカの話で少し違うのだと思えた事で、心が楽になった。
私は二回程、小林仁奈に謝罪の手紙を送った。
毎回必ず返事をくれて、その都度、龍之介の写真も送られてきた事に彼女の器に尊敬し、感謝した。
母親の葬式には出られなかったけど後悔はない。最期に会えたし、それだけで良かった。
おばぁちゃんにはしばらく迷惑ばかりかけた。けれど事情を何度も説明して…私の味方になってくれた事が嬉しかった。
父親と少しだけ連絡を取り合っているのは内緒だけどね。
最近になって、彼らを許せるようになってきたし
理解しようと思うようになってきた。
大人って色々あるみたいだからね…
今も何故か
私は正己と一緒に居る。
全てを告白し、許してもらえないと思っていたのに
彼は許してくれた。
妻と正式に離婚した後、私と一緒に地方の小さな病院に勤めている。
結婚する気はないのだけど…一緒に居られる事や、一緒に仕事できる事が
当たり前で小さな幸せだった。
あれから私は、病院を辞めた。
あの事件は思わぬ方向に流れ、何故か不起訴。
セリカからの連絡でようやく理解できた。
私達は間違っていたのだと──そう思っていたけど
セリカの話で少し違うのだと思えた事で、心が楽になった。
私は二回程、小林仁奈に謝罪の手紙を送った。
毎回必ず返事をくれて、その都度、龍之介の写真も送られてきた事に彼女の器に尊敬し、感謝した。
母親の葬式には出られなかったけど後悔はない。最期に会えたし、それだけで良かった。
おばぁちゃんにはしばらく迷惑ばかりかけた。けれど事情を何度も説明して…私の味方になってくれた事が嬉しかった。
父親と少しだけ連絡を取り合っているのは内緒だけどね。
最近になって、彼らを許せるようになってきたし
理解しようと思うようになってきた。
大人って色々あるみたいだからね…
今も何故か
私は正己と一緒に居る。
全てを告白し、許してもらえないと思っていたのに
彼は許してくれた。
妻と正式に離婚した後、私と一緒に地方の小さな病院に勤めている。
結婚する気はないのだけど…一緒に居られる事や、一緒に仕事できる事が
当たり前で小さな幸せだった。