甘いキャンディ
「2人とも聞いてー。今日も彼と会えたんだけど、今日はメガネしてたの!」
「へ~新しい発見じゃん。いつもはコンタクトなのかもね」
みっちゃんはなんだかんだ言って、私の話を聞いてくれる。
「普段コンタクトの人がたまにかけるメガネってキュンっとくるよね」
「それ。電車のなかでニヤけそうでヤバかった」
チェリーと私は好みのタイプが似ていてキュンポイントが同じな事が多い。
そんなチェリーとキュンポイントで盛り上がっていたらみっちゃんが現実へと戻してしまう。
「で?今日こそ声は掛けられたの?」
「・・・いいえ。掛けれませんでした。っていうか無理じゃない?声を掛けるなんて」
そりゃぁ2人みたいに小さくて可愛かったらできるかもだけどさ
身長が170cmもあるし私なんかじゃ無理だって。
「無理じゃない。アヤは中身は別として見た目はクールビューティーなんだから年上の電車の君だって応えてくれるって」
電車の君とはみっちゃんとチェリーが命名した私の好きな彼のことだ。
「中身は別って・・・しかもクールビューティーって恥ずかしすぎるから」
「だって、アヤは見た目はクールなのに中身はクールとかけ離れてるじゃん」
「まぁ良く言われるけどね。第一印象と違うって」