さよならの向こう側
それから、私たちはずっとぎくしゃくしてる。
私が一方的に気まずさを感じているからなのかな?
「…」
「…」
お互い部活がなくなって、毎日一緒に帰れるようになっても、無言。
「なぁ。」
その沈黙を破ったのは大悟だった。
「ん?」
「………やっぱ…なんでもない。」
最近、こんなのが多い気がする。
「…」
また続く沈黙―
「あっ、じゃぁ…」
やっと家に着いた…
最近、家と学校がすごく遠く感じる。