さよならの向こう側
自分の事しか見えてなかった自分が悔しい。
大悟が悩んでること、気付いてあげられなかった…
知らないうちに…大悟の夢の邪魔をしてた…
最悪だ…私。
目が熱くなってくるのを必死でこらえてた時、
「おい、浅見?聞いてるのか?」
「七海?」
担任の先生と、夕貴の心配そうな顔。
「あっ、はい。すみません…」
震えそうな声をなんとか普通にして答えた。
「じゃぁ、教室にこれ貼っといてくれよ。」
「はい。」
先生からプリントを受け取ると職員室を後にした。