さよならの向こう側
…どうすんだって言われても…
「分かんない…大悟の邪魔は…したくない…」
でも、別れたくないって言ったらわがままなのかな…?
「じゃぁ大悟にアメリカに行けって言えばいいじゃん。」
簡単に言う春樹だけど、言ってることは何も間違ってない。
「大悟は、お前のことばっか気にしてたぞ?馬鹿みたいに相談する時も七海が…七海がって。」
そんなの…
涙があふれて、声が出ない。
「大悟にアメリカに行って欲しいなら、今の関係は続けられないと思うぜ?」
「…わかって…る」
はっきり言ってくれる春樹の低い声が、耳に入ってきて…次々と涙があふれてくる。
春樹はそれから何も言わないで隣に居てくれた。
ほんと…いい奴なのか悪い奴なのか分からない…
結局その日は春樹の隣で2時間ぐらいずっと泣いてた。