さよならの向こう側
*Ⅶ*
あの日…
大悟とさよならしたあの時から、私は九州行きを決めた。
大悟も、アメリカに行くらしいと噂で聞いた。
「おはよー七海」
「おはよ、夕貴」
「元気ないじゃん!せっかく合格したのに。」
昨日…
私はクラスで一番最初に進路が決まった。
嬉しい半面、少し寂しくて…
これからの不安で胸がいっぱいになる。
あの日以来…
大悟とは話してない。