あたしに惚れた先生!?
爽やか少年は少量の香水のにおいがして、黒髪がとても似合っていた。

「こんにちは。花菜の友達??」

「うん。可愛いからって惚れないでよ?!」

そういって花菜は爽やか少年のあたまをポンと叩いた。

「大丈夫だよ。俺、中岡修司。修司君でいいよ。よろしくね?」

「桃園瑠羅です。よろしく」

「じゃぁ、また」

爽やか少年、改め修司君は友達(?)の元へ帰っていった。

それと同時にアナウンスがなった。

ピンポンパンポン――――――

『これより一年生は体育館へ入場してください』

―――――ピンポンパンポン

「瑠羅、一緒にいこ!!」

あたしと花菜は手をつないで体育館へ向かった。

それにしてもこの学校はひろいなぁ…



『これにて第19回入学式を終わります』

長かった入学式も終わりうーんっと背伸びをした。

「瑠羅!!」

満面の笑みを浮かべる花菜。

「新入生代表のあいさつ、修司だったんだよ?!みてた?」

だから一瞬歓声が上がったんだ。

ていうか、修司君ってどんだけもててんの?!

恐るべし…修司君…

「瑠羅??聞いてる??」

「あ、ごめん。修司君がなんだったけ??」

もーといいながら話を続けて行く花菜。


この学校にはかっこいい人なんていないなぁ・・・

知らない間にあたしは教室に入っていた。

席は自由に座っていいらしく、あたしはもちろん花菜の隣。

花菜は修司君の隣じゃなくていいのかな??

修司君の隣は髪の毛をくるくるに巻いた見るからにぶりっ子が座っていた。

誰だあのこ??


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