hiding
5月28日。菜々子の18歳の誕生日。
私は昨日焼いたチーズケーキを持ってきていた。
「菜々子!!おめでとさん」
今日は私が、菜々子が教室に入るや否や抱きついた。
「おはよ。私ったら愛されてる」
「ふふ、愛してるよ。はいこれプレゼント」
「ありがとう。毎年ケーキなんて贅沢だわね」
「今年はチーズケーキだよ」
「んもう、薺菜大好きっ」
「朝から熱いなお前ら。恋人かよ」
不意に聞き覚えのある低い声が近くでしてドキリとする。振り返ると目と鼻の先にその人はいた。
「あ、雨森君。おはよう」
ち、近い!!やめてよ、まだキラキラに慣れてないんだから。
「ふーん?珍しいじゃん、雨森が学校に来るなんて。明日は雪でも降るのかしら」
「何だよ。来ちゃ悪いかよ」
「別に。まぁ頑張りなさい。敵は多いわよ」
「敵?何の話?」
「薺菜には一生解らない事よ。関係はあるけど」
「何それ。なぞなぞみたい」
菜々子はまた憐れむような目をしている。でも、それを向けているのは雨森君に。
雨森君は雨森君でポカンと口を開けて私を見ている。そして、ギリギリ聞き取れる位の声で呟いた。
「予想外に手強いな…」
手強いって、私の事?
「おはよう」
もやもやした気持ちを抱えているとまた声がかかった。この透き通った声は緋山君だ。
「先生、おはよ」
私は昨日焼いたチーズケーキを持ってきていた。
「菜々子!!おめでとさん」
今日は私が、菜々子が教室に入るや否や抱きついた。
「おはよ。私ったら愛されてる」
「ふふ、愛してるよ。はいこれプレゼント」
「ありがとう。毎年ケーキなんて贅沢だわね」
「今年はチーズケーキだよ」
「んもう、薺菜大好きっ」
「朝から熱いなお前ら。恋人かよ」
不意に聞き覚えのある低い声が近くでしてドキリとする。振り返ると目と鼻の先にその人はいた。
「あ、雨森君。おはよう」
ち、近い!!やめてよ、まだキラキラに慣れてないんだから。
「ふーん?珍しいじゃん、雨森が学校に来るなんて。明日は雪でも降るのかしら」
「何だよ。来ちゃ悪いかよ」
「別に。まぁ頑張りなさい。敵は多いわよ」
「敵?何の話?」
「薺菜には一生解らない事よ。関係はあるけど」
「何それ。なぞなぞみたい」
菜々子はまた憐れむような目をしている。でも、それを向けているのは雨森君に。
雨森君は雨森君でポカンと口を開けて私を見ている。そして、ギリギリ聞き取れる位の声で呟いた。
「予想外に手強いな…」
手強いって、私の事?
「おはよう」
もやもやした気持ちを抱えているとまた声がかかった。この透き通った声は緋山君だ。
「先生、おはよ」