hiding
夢を、見ていた。
私は草原に寝転んで、さらさらと、誰かが私の髪を梳いている。
顔がよく見えない。でも、何でかな、凄く安心する。心地良い。
『薺菜…』
その人に名前を呼ばれた。
変なの。貴方はいつも私の事名前で呼ばないでしょ。ねぇ?
「…橘…君」
え?えぇぇ!?
私はガバッと飛び起きた。辺りには誰もいない。すっかり日が落ちて1番星が瞬き始めていた。
夢、かぁ。
1時間どころかたっぷり3時間も眠っていたようだ。アラームかけておけば良かったな。
それにしても何だろうあの恥ずかしい夢は。あのフワフワした雰囲気は何なの。
前髪にはまだあの手の感触が残っているような気がする。妙に現実的な夢だった。思い出すと顔から火が出そうだ。
堪えきれずに私は立ち上がった。スカートに付いた草を手で払って鞄を掴むと早足に歩き出した。
少し離れた所で私を見ている人には気付かなかった。
私は草原に寝転んで、さらさらと、誰かが私の髪を梳いている。
顔がよく見えない。でも、何でかな、凄く安心する。心地良い。
『薺菜…』
その人に名前を呼ばれた。
変なの。貴方はいつも私の事名前で呼ばないでしょ。ねぇ?
「…橘…君」
え?えぇぇ!?
私はガバッと飛び起きた。辺りには誰もいない。すっかり日が落ちて1番星が瞬き始めていた。
夢、かぁ。
1時間どころかたっぷり3時間も眠っていたようだ。アラームかけておけば良かったな。
それにしても何だろうあの恥ずかしい夢は。あのフワフワした雰囲気は何なの。
前髪にはまだあの手の感触が残っているような気がする。妙に現実的な夢だった。思い出すと顔から火が出そうだ。
堪えきれずに私は立ち上がった。スカートに付いた草を手で払って鞄を掴むと早足に歩き出した。
少し離れた所で私を見ている人には気付かなかった。