hiding
CHAPTER 2
夏休みが終わった。菜々子に加えて、葵君と緋山君と紫陽君との思い出も増えた。
でも、増えたのは楽しい思い出だけじゃなかった。
あれは未遂に終わったけど、今思うとヒヤリとする。
私が襲われたのは、夏休みに皆で海に行った時の事。私はパラソルから、泳ぐ友達を眺めていた。
強い風に飛ばされた菜々子のタオルを追いかける為に日傘を掴んで走り出した私には、タオルしか見えていなかった。
「きゃ……んんん!!」
気が付けば口を塞がれて訳も解らぬまま車の中に押し込められた。
中には誰もいない。どうやら単独で私に挑んできたらしい。
よく見るとかなり若い男だ。同い年くらいかな。一般的な顔。
幸いな事に私は水着を着ておらず、着脱の面倒な服を着ていたので、犯人は服を脱がすのにかなり苦労していた。
痺れを切らして服を裂こうとして来たので、私も行動に出た。
「お気に入りの服壊すんじゃねぇぇ!!」
いつぞやのモンスターにしたように狙いを定めて蹴り上げた。
でも、増えたのは楽しい思い出だけじゃなかった。
あれは未遂に終わったけど、今思うとヒヤリとする。
私が襲われたのは、夏休みに皆で海に行った時の事。私はパラソルから、泳ぐ友達を眺めていた。
強い風に飛ばされた菜々子のタオルを追いかける為に日傘を掴んで走り出した私には、タオルしか見えていなかった。
「きゃ……んんん!!」
気が付けば口を塞がれて訳も解らぬまま車の中に押し込められた。
中には誰もいない。どうやら単独で私に挑んできたらしい。
よく見るとかなり若い男だ。同い年くらいかな。一般的な顔。
幸いな事に私は水着を着ておらず、着脱の面倒な服を着ていたので、犯人は服を脱がすのにかなり苦労していた。
痺れを切らして服を裂こうとして来たので、私も行動に出た。
「お気に入りの服壊すんじゃねぇぇ!!」
いつぞやのモンスターにしたように狙いを定めて蹴り上げた。