hiding
winter again
高3の冬。皆で集まれる恐らく最後の長い休み。
私は卒業したら他県の大学に進学する。蓮君は地元のサッカーチームに入団する。
「高校最後の思い出に旅行でもしようか」
蓮君にそう誘われて、私はちょっと遠くの温泉に泊まりに行く事になった。
私は修学旅行のノリでわくわくしていたが、はたと2人きりという事に気付いて赤面する。
ふ、2人きりって!!
私達はもう子供じゃない訳で。つまり…
「あんな事やこんな事もしちゃうの…?」
ちょ、待って、心の準備がぁぁぁ!!
私、抱き合ったのも、キスをしたのも、蓮君が初めてで。
え、モンスターとは何をしていたかって?
そりゃあ、何もしてませんよ。一番過激なボディタッチは風に靡いた私の髪がモンスターを掠めたくらいですよ。
何やってんのよ私は。この18年は何だったのさ。
鏡の中に映る自分を見つめる。すっぴんだし、癖っ毛だし、頬は僅かに紅潮している。
我ながら、風呂上がりは格別に色気がないと思った。
私は卒業したら他県の大学に進学する。蓮君は地元のサッカーチームに入団する。
「高校最後の思い出に旅行でもしようか」
蓮君にそう誘われて、私はちょっと遠くの温泉に泊まりに行く事になった。
私は修学旅行のノリでわくわくしていたが、はたと2人きりという事に気付いて赤面する。
ふ、2人きりって!!
私達はもう子供じゃない訳で。つまり…
「あんな事やこんな事もしちゃうの…?」
ちょ、待って、心の準備がぁぁぁ!!
私、抱き合ったのも、キスをしたのも、蓮君が初めてで。
え、モンスターとは何をしていたかって?
そりゃあ、何もしてませんよ。一番過激なボディタッチは風に靡いた私の髪がモンスターを掠めたくらいですよ。
何やってんのよ私は。この18年は何だったのさ。
鏡の中に映る自分を見つめる。すっぴんだし、癖っ毛だし、頬は僅かに紅潮している。
我ながら、風呂上がりは格別に色気がないと思った。