青蝶夢 *Ⅰ*
クラスで並んでも、頭一個分
抜き出ていて

小さな可愛らしい
女の子が泣いているのを
宥めるお姉さん的存在。

大きいというだけで
先生からは頼りにされて
何でも任されて
せっせと働いた。
だって、先生の事が好きだから

クラスの皆の為に頑張れば
先生は優しく、私の頭を
撫でてくれる。

私は、自分だけが特別なんだと
そう思っていた。

でもある時、気づいたの。

何か、
私だけが先生のいいように
使われているかも・・・

私も、あの子も同じはずなのに
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