青蝶夢 *Ⅰ*
伊吹さんの瞳に

今の私は

可愛く映っている。

彼の言葉から、その事が
分かった私は、何だか
少し恥ずかしい。

でも

とっても嬉しい。

伊吹さんと
外食へ出掛ける為に
時間をかけて、精一杯の
お洒落をして良かったぁ。

「ヒイロ、早く帰ろう」

貴方は、私に微笑み

この手を

優しく握ってくれた。

放れないように、繋ぐ手。

ドキドキ・・・

貴方の微笑みに

この胸がキュンとなる。

足早に二人は、家へと向かう。

貴方の手から伝わる

優しさに

私は、ほっと安心する。

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