青蝶夢 *Ⅰ*
囚われの身
伊吹さんの部屋へ戻らずに
芳野さんは、肌蹴たシャツ
を羽織った姿で、ベッドに
もたれて煙草を吸う。
私は、彼の腰元に腕を回して
離れずに、いろんな事を
考えていた。
そして、深いため息をつく。
それは、彼が言った言葉の
せいじゃない。
もちろん、これから
彼との問題で、私はきっと
悩み続けるだろう
けれど・・・
今は、私の問題。
愛を知れば、自分がどんなに
穢れた人間なのか
嫌でも思い知らされる。
壊れた人間だって
そんなことは
もう、ずっと以前に
分かっていた。
汚れた体だって事も
知ってる。
芳野さんは、肌蹴たシャツ
を羽織った姿で、ベッドに
もたれて煙草を吸う。
私は、彼の腰元に腕を回して
離れずに、いろんな事を
考えていた。
そして、深いため息をつく。
それは、彼が言った言葉の
せいじゃない。
もちろん、これから
彼との問題で、私はきっと
悩み続けるだろう
けれど・・・
今は、私の問題。
愛を知れば、自分がどんなに
穢れた人間なのか
嫌でも思い知らされる。
壊れた人間だって
そんなことは
もう、ずっと以前に
分かっていた。
汚れた体だって事も
知ってる。