青蝶夢 *Ⅰ*
あの日、彼女を一人残して
私の元へ帰って来てくれた
伊吹さん。

彼の事を、彼女が怒っていたら

もしかしたら・・・

二人は、別れた?

ううん、そんな事は無いはず。

だって、二人は
近い未来、結婚するんだもの。

イブキさん・・・

貴方は、どうしてあの日

私の元へ帰って来てくれたの?

どうして、何の関係も無い
私の為に、こんなにも
よくしてくれるの?

貴方は、まだ、あの日に
囚われているの?

私は、貴方に何もあげられない

見返りも無く、貴方は私に
全てを捧げてくれる。

それは、罪悪感から・・・

それとも・・・・・・
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