青蝶夢 *Ⅰ*
「バイト、どう?
 仕事、もう慣れたか?」

私は、レストランで
ウェイトレスのバイトを
始めていた。

「はい、もう完璧です
 でも、きっと
 お給料は少ないと思います
 
 もっと、割のいい仕事を
 探そうと思ってます
 いつまでも、イブキさんに
 甘える訳には・・・」

「ヒイロ、言ったろ
 お前のことは俺が守ってやる
 お前は
 何も心配しなくていい
 
 小遣いを稼げる程度でいい」

「でも、そういう訳には・・・
 お給料が出たら生活費を
 入れさせてください
 ほんの僅かしか渡せないと
 思うけど・・・」

秘色は、大人びた真剣な瞳で
伊吹を見つめる。

「ああ、分かった
 お前が、そう言うなら
 ・・・・・・
 ところで、ヨシノとは
 どうなの?」
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