青蝶夢 *Ⅰ*
切れる着信音・・・

裸身に、ブラウスを羽織って
私は制服の上着のポケットから
携帯を取り出した。

「誰?また親父」

着信履歴は、彼の言うとおり
義父からだった。

「そうみたい」

ブラウスを脱いで下着を付ける
私の肩に後ろから手を回す
三歳年上の彼氏、飛鳥
(アスカ)は耳元で言う。

「お前の親
 どれだけ過保護?」

「過保護なんかじゃない
 お酒が欲しいだけ」

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