青蝶夢 *Ⅰ*
その手に、触れる貴方・・・

目蓋を閉じたまま、言う。

「ヒイロ、温めてよ」

私は、また

貴方の隣に横たわる。

すると貴方は

私を後ろから

抱きしめて安心して眠る・・・

背中に、貴方の体温を
感じながら

私は、眠る。

胸を痛ませながら・・・

翌朝、眠りを妨げるように
ドアが勢いよく閉まる音がした

その音に、目が覚めたのは
私だけでは無い。

「何?」
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