青蝶夢 *Ⅰ*
『俺は、お前の制服姿が
 見たいだけ・・・』

それが一番、嫌なの。

逃げ出したい・・・

「ヒイロちゃん
 どうしたの?」

ボーと考え事をしている
私の傍に、店長が現われた。

「あっ、店長、すみません」

「3番テーブルさん
 ご注文、聞いて来てね」

そう言って、私のお尻に
店長の手が触れた。

「キャッ、やめてください」

「ごめん、ごめん
 
 ヒイロちゃんの足は
 いつ見ても
 綺麗だねぇ
 
 それに、何か最近
 色っぽくなったねぇ
 
 恋でもしているのかなぁ?」

本当、やめてほしいんだけど。

私は急いで、その場所を離れた

「ご注文
 お決まりですか?」
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