青蝶夢 *Ⅰ*
伊吹さんを、芳野と茅野さん
の待つ席へと案内する為に
一歩前を進む、私に聞こえた
伊吹さんの声・・・

「制服姿、可愛いね
 ヒイロに
 とっても似合ってる」

「スカート丈
 短いでしょう?」

「確かに
 ちょっとだけ短いかも・・
 でも、変じゃない
 気にする事なんてないよ」

「ありがとう」

伊吹さんは、私がほしい言葉を
いつも、必ず言ってくれる。

そして、私を幸せな気分
にさせてくれる。

貴方の言葉で、私は
こんなにも元気になる。

「お前ら
 いつ、来てたの?」

「イブキ、おかえりなさい」

「ただいま」

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