青蝶夢 *Ⅰ*
「うん」 

私は、仕事をしながら
三人が座るテーブルを
見つめる。

楽しい、会話を弾ませて
ビールを飲み合う二人

芳野と伊吹さんのこんな
楽しい姿を見るのは
本当に久しぶりの事で
私の心までワクワクした
想いが駆け巡る・・・

これも全て、茅野さんの
おかげかもしれないと
私は思うのだった。

今朝、彼女の事を
鬱陶しいと思ってしまった
自分自身を悪かったと思い
反省するのだった。

私は、見つめる・・・

周りの人達が食事をしながら
貴方達の事を見つめている姿が
見て取れる。

それにしても
本当にそっくりな二人・・・

芳野にそっくりな
顔を持つ、茅野さん・・・

違うのは性別だけ。

こうして、遠くからじっくりと
二人の事を見つめていると
分かる事がある。

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