青蝶夢 *Ⅰ*
やっと、言えた。

「無理だ、それは
 お前も分かっていたはず・・
 
 俺は、これからも変わらない
 俺は、ずっと、このまま

 俺の愛は
 お前にはやれない」

やっぱり、駄目なの・・・

「もう、俺なんか捨てろよ
 お前に俺は荷が重過ぎる
 
 さっきのウェイター
 アイツなんて
 いいんじゃないの?
 
 きっと俺よりも数倍
 お前の事を大切にして
 くれるさ」

「どうして、そんな事
 ・・・・言うの?
 私の愛は、昨夜
 貴方にあげてしまった
 
 もう、貴方以外
 誰も愛せない」

「愛なら、返してやるさ

 俺には、必要無い」
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