青蝶夢 *Ⅰ*
赤い唇が、動く・・・

「さっきの女の子の事が
 気になってるの?
 私の見たところじゃ
 あの子、高校生ぐらいよね?
 子供に、貴方のお守りは
 無理よ、本気になるのは
 やめなさい」

「本気?笑わせんなよ」

「じゃあ、ここまで
 私が何を話したか
 話してみて?」

「それは・・・
 ごめん、今日は
 やっぱり止めとくわ
 車、停めて」

「そう、あの子の元へ
 行くならどうぞ
 その代わり、私達の関係は
 もう終わりよ」

その言葉と同時に車は停まる。
 
「私と逢った日は他の女とは
 逢わない、抱かないって
 約束、忘れてないでしょうね

 最近の貴方が、この約束を
 守れてない事、私が知らない
 とでも思っていたの?」
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