青蝶夢 *Ⅰ*
貴方は、私に
最高の微笑をくれるけれど
瞳は、とても寂しそう。

「イブキさん
 今日は、仕事
 早く終わったんですか?」

「ああ、やっと今の仕事が
 ひと段落ついたからね
 今日は、早めに帰らせて
 もらえたんだ」

食卓には、二人では
食べきれない程の料理が並ぶ。

「うわ~、すごい
 今日は
 どうしたんですか?」

「いや、特には・・・・・・
 俺が仕事で、忙しい間
 家の事を全て、ヒイロに
 任せきりだった
 これは、その御礼」

お皿の上に盛られた
たくさんの食材を使った
手間が掛かっているであろう
料理からは、いい香りが
立ち込め

私の食欲をそそる。

私のお腹は、今にも

グーッと鳴りそう・・・
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