青蝶夢 *Ⅰ*
私が一通り、歩み終えると
二人は顔を見合わせて
微笑み合った。

そして、加賀さんに向けて
講師の頷く顔が見えた。

私のモデルへの挑戦は
始まったばかり・・・

モデルと言う仕事がどんなに
過酷で精神的に辛い仕事だと
しても、私は進む・・・

モデルの仕事だけで、食べて
行けるようになるまでは
このスクールの近くでバイト
先を探す事になるだろう。

モデルとして成功しなければ
ずっと、バイト生活を
続けていく事になるかも
しれない。

だけど

もう、後戻りはできない。

私は、夢を持ち希望に
満ち溢れていた。

本当の私の変化に

全く気づかずに

私は、歩む。
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