青蝶夢 *Ⅰ*
彼女を
見つめないでほしい。
彼女を
抱きしめないでほしい。
彼女を
愛さないで・・・
芳野がいなくなった家の中で
伊吹さん、貴方と二人きりで
過ごした、心穏やかな
幸せな時間・・・
それは
貴方を好きになるには
十分すぎる時間だった。
この気持ち
遠い昔に感じた気持ちと同じ
9歳の私も
本気で、伊吹さんの事が
好きだったんだぁ
助けてほしいとか、そんな
感情を抜きに、私はただ
純粋に貴方が好きだった・・
その事に気づいてしまった
私の前には、もう二人の姿
は無かった。
見つめないでほしい。
彼女を
抱きしめないでほしい。
彼女を
愛さないで・・・
芳野がいなくなった家の中で
伊吹さん、貴方と二人きりで
過ごした、心穏やかな
幸せな時間・・・
それは
貴方を好きになるには
十分すぎる時間だった。
この気持ち
遠い昔に感じた気持ちと同じ
9歳の私も
本気で、伊吹さんの事が
好きだったんだぁ
助けてほしいとか、そんな
感情を抜きに、私はただ
純粋に貴方が好きだった・・
その事に気づいてしまった
私の前には、もう二人の姿
は無かった。