青蝶夢 *Ⅰ*
芳野はそのまま、後ろに倒れる

「いてぇ~
 手放すか、普通・・・」

芳野は、打った自分の腰元を
見つめながら手でなぞる。

そんな芳野を抱きしめる伊吹
・・・・・・

「何だよ
 そんなにやりてぇのかよ?」

伊吹の優しい声・・・

「カヤノ、ごめん
 
 ・・・この間は
 
 言い過ぎた」

何だ?

二人は喧嘩していたのか?

それで、今日のお前は
いつもと様子が違っていた・・

芳野を茅野だと思い込んで謝る
伊吹の困った顔

俺は、見たくない。

叱れらた子供のような

お前を・・・
< 279 / 434 >

この作品をシェア

pagetop