青蝶夢 *Ⅰ*
優しいキスは
 
激しいキスに変わる。

押し倒されて、俺は、天井を
見つめる。

女って、こんな感じなのか?

変な感じだ・・・

男とか、女とか・・・

もう、どうでもいい・・・

芳野と伊吹は、入れ代わり

伊吹の首筋に口づけた。

芳野の耳元で伊吹は告げる。

「カヤノ
 ・・・・・・もの」

芳野は、伊吹の耳元で

囁いた・・・

そして、目を閉じたまま眠りに
つき、クークーと寝息を立てる
伊吹の顔の横、ギリギリの床に
芳野は、右手を打ちつけた。

「イテ~」
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