青蝶夢 *Ⅰ*
そして、今度は芳野から
伊吹に、口づけた。

「これは・・・

 仕返しだ」

お前は、この出来事を
何も知らずに幸せそうに眠る

・・・・・・

お前は、何も憶えていない。
 
お前は、知る由も無い。

お前は言った。

「カヤノ

 俺の愛は、お前のもの」

だと・・・

だから、俺は言ってやった。

「俺の愛は、お前のもの」

だと・・・

俺は、きっと

自分が思うよりも、お前を
愛しているのだろう・・・
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