青蝶夢 *Ⅰ*
こうして芳野は8年経った今
伊吹への想いを、その胸の奥
ずっと深くに閉じ込めている。
そう、いつ爆発するか
分からない爆弾を抱えて
彼は、生きている。
だけど、往生際が悪い俺は
未だに、その想いに気づいて
いないふりを続けている。
伊吹に愛を捧げたくせに、まだ
そうじゃない、違うと
白を切り続けている。
情けない男さ・・・
だけど、そんな芳野にも
ただひとつだけ
本当に分からない事がある・・
それは、秘色を抱きしめる伊吹
を見た時のあの感情・・・
あの時の芳野は間違いなく
伊吹に嫉妬していたの
かもしれない
伊吹への想いを、その胸の奥
ずっと深くに閉じ込めている。
そう、いつ爆発するか
分からない爆弾を抱えて
彼は、生きている。
だけど、往生際が悪い俺は
未だに、その想いに気づいて
いないふりを続けている。
伊吹に愛を捧げたくせに、まだ
そうじゃない、違うと
白を切り続けている。
情けない男さ・・・
だけど、そんな芳野にも
ただひとつだけ
本当に分からない事がある・・
それは、秘色を抱きしめる伊吹
を見た時のあの感情・・・
あの時の芳野は間違いなく
伊吹に嫉妬していたの
かもしれない